Debian Installer は公式の Debian インストールシステムです。このインストーラーは、様々なインストール方法を提供しています。お使いのシステムにインストールするのにどの方法が利用できるかは、使っているアーキテクチャに依存します。
bullseye 用のインストーラーのイメージは、インストールガイドとともに Debian のウェブサイトにあります。
インストールガイドは、Debian 公式 DVD セット (CD/blu-ray) の 1 枚目の、次の場所にも含まれています。
/doc/install/manual/言語
/index.html
これまでに知られている問題点を列挙した debian-installer の正誤表も確認しておくとよいでしょう。
Debian Installer は前回の Debian 10 での公式リリース以降も活発に開発されています。その結果、ハードウェアサポートが改善され、ワクワクするような新機能や改善がいくつか追加されました。
buster 以降になされた詳細な変更の一覧に興味がある場合は、Debian Installer のニュースの履歴で閲覧可能な、bullseye 用ベータ版やリリース候補版 (RC) のリリースアナウンスを参照してください。
前のセクションで述べたとおりインストーラーに多数の変更が加えられたので、インストーラーによる、事前設定ファイルを使用した自動インストールのサポートにも変更がありました。つまり、buster のインストーラーで動いた既存の事前設定ファイルがあっても、修正を加えずにそれが新しいインストーラーで動くことは期待できません。
事前設定の使用方法に関する豊富な文書を含んだ最新の付録が、インストールガイドに追加されました。
クラウドチーム はいくつかの人気のあるクラウドコンピューティングサービス向けの Debian bullseye イメージを公開しています。例えば:
OpenStack
アマゾン ウェブ サービス (AWS)
Microsoft Azure
クラウド用イメージでは cloud-init 経由の自動フックを提供し、特別に最適化されたカーネルパッケージと grub 設定を使ってインスタンスを高速に起動することを優先します。様々なアーキテクチャをサポートするイメージを必要に応じて提供し、クラウドサービスが提供するすべての機能をサポートするようクラウドチームは努力しています。
クラウドチームは bullseye の LTS 期間の終わりまで更新されたイメージを提供します。新しいイメージは、ポイントリリースやとても重要なパッケージのセキュリティ修正後にリリースされます。クラウドチームのサポートポリシーの全文はこちらで確認できます。
詳細は cloud.debian.org や wiki を参照してください。
さまざまなアーキテクチャの Debian bullseye のコンテナイメージを Docker Hub で利用できます。標準イメージに加えて、ディスク使用量を削減した 「slim」 バリアントも利用できます。
Hashicorp の Vagrant VM マネージャー向けの仮想マシンイメージは Vagrant Cloud で公開しています。