まえだこうへ
い
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初っ端からブチまけると、 実は Java ポリシーなんて読むつもりは毛頭なかったのです。 なぜなら私は Java なんて大嫌いだか らです。 長たらしいクラス名やメソッド名なんてみると、 身の毛もよだちます。 ちゃんと 80 バイトの幅に収めろよ、 って感じ です。 (わら
冗談*2 はさ ておき、 なぜ読むことになったかと言うと、 実は別の目的がありました。 典型的な手段が目的になってしまった 例です。 ことの発端は、 友人と別件での活動で進捗管理が必要になったためです。 某所の PC は admin 権 限が与えられておらず、 好き勝手にソフトウェアを入れられません。 ですが、 プロジェクト管理用に GanttProject*3 は ライセンス使用料無しで導入できるので、 これで管理するか、 ということにしました。 オープンソースソフ トウェアなので、 きっと Debian にもパッケージがあるに違いない、 と。 WBS を作り、 自宅で Debian に GanttProject を導入しようとしたら、 パッケージが無いではありませんか。 使えないとせっかく作っ た WBS も更新できず困ります。 そこで仕方ないので、 ITP してみることにしました。 ちょうど、 ま だ BTS へ投げたことも、 ITP もしたことがなく、 ある意味ちょうど良いきっかけなので ITP してみまし た*4 。
で、 Debian Hack Cafe で、 岩松さんから「どうせなら Java Policy 読んで、 勉強会のネタにしる」 と言われた訳です。 特 に断る理由もなかったので、 やることにしてみました。 が、 ちょうど今回の Debian 勉強会と、 KVM の記 事*5 の公 開が時期的に重なってしまったため、 締切り直前で勉強会資料の作成をやっています。 終わるのかな。 当日の事前配布資料に、 このネタが掲載されていればきっと間に合ったのでしょう。
ちなみに、 肝心の当初の目的ですが、 完全に置いてけぼりを喰らっています。 Java ポリシーの翻訳はもう少しで終わるので すが、 ITP した GanttProject の deb パッケージ化は未着手、 GanttProject で進捗管理する対象は友人が中心に進めているも の、 進捗は遅れ気味になっています。 巻き返ししなければ。
前置きが長くなりましたが、 今回の本題は、 Java ポリシーについて調査してみたよ、 でした。 要約によれば、 背景説明、 ポリ シーの内容、 議論すべき問題点、 Java パッケージメンテナ向けのアドバイスであり、 Java 仮想マシン、 Java コンパイ ラ、 Java プログラム、 Java ライブラリをターゲットにしています。 以下、 各章ごとに要点をまとめてみま した。
要点は 2 つです。
要は、 Java には固有の事情があるので、 Java ポリシーというサブポリシーで扱っているよ、 ということです。
Java パッケージに対するポリシーをまとめています。 そのポリシーとは以下のものです。
Java 仮想マシンをパッケージ化する際のポリシーです。 パッケージ名、 依存関係、 コマンド名を規定して ます。
Java コンパイラに関するポリシーです。 仮想マシンの時と基本的には同じで、 3 点挙げられています。
Java のプログラムに関するポリシーです。
Java ライブラリに関するポリシーです。 Java ならではで特徴的なことは、 開発者向 け*8 や ユーザ向けのバージョンには分かれていないという点です。
など。
main, contrib, non-free に分類するためのポリシーです。
現在、 8 つほどの問題が取り上げられています。 いずれも議論の余地があるとのことです。
以下、 省略。
Java パッケージ作成者向けのアドバイス、 とはなっているものの、 実際のところは、 足りないツールを作ってくれだとか、 他 の言語向けパッケージ作成では自動で行っている部分を手動でやれ、 といった話になっています。 しかもひどいことに、 「これ はアドバイスに過ぎず、 ポリシーの一部ではない」 と言っています。
などです。
実は、 ポリシーマニュアルをちゃんと読んだことがまだないので、 通常のポリシーに比べた場合の、 Java ポリシー の特徴がどうなのかがよく分かりません。 ただ、 自由なコンパイラが 3 つあるとか、 main に入れるための 制約とか、 命名規約やら、 依存関係についてのポリシーがあることを知りました。 これを元に途中で止まっ ていた ganttproject の deb パッケージ化を進めます。 またプロセスは、 本来の目的を達成するために早く 進めなきゃです。 ついでに、 今回訳した文章は、 取り合えず debian-doc に投げて査読してもらおうと思い ます。
最近は、 毎週水曜の Hack Cafe は認めてもらえるようになりました。 まあ、 本人もその時間にジムに行けるからという理由も ありますが。 しかし、 IRC 会議や Debian 勉強会以外で、 Debian 絡みの作業したり、 外にでかけると、 「また Debian ?」 と怪 訝な顔をされます…。 なかなか思うとおりにはならんものです。
第
51 回東京エリア Debian 勉強会 2009 年 4 月
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