倉敷
悟
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シンプルに言うと、 「パッケージ説明文」 を翻訳するための Web インターフェイスのことです。
解説資料としては、 第 53 回東京エリア Debian 勉強会の資料 ( http://tokyodebian.alioth.debian.org/2009-06.html) でまとめられています。 今回は、 この資料を参照しながら、 ハンズオンとして実際に DDTSS を使った翻訳作業をやっていき ます。
今回は、 準備として事前課題の形をとってみましたが、 いかがでしたでしょうか。
今後のセッションでも、 適宜事前課題をからめていきたいと思っていますので、 気づいたことがあれば教えてくだ さい。
DDTSS はウェブサービスで、 ユーザのアカウントを独自に保持しています。 作業内容や実績はアカウントとひもづけて保管されるので、 最初に
作っておきましょう。 では作成したアカウントで、 DDTSS にログインしてみてください。 作成がまだの人はここで作ってしまいま
しょう。
DDTSS の翻訳で扱う「パッケージの説明文」 は、 個別にはあまり量もないですし、 翻訳作業をするにあたって、 とっかかりの
敷居は低い方だと思います。
とはいえ、 見たことも聞いたこともないパッケージの説明というのもやっぱり辛いものがありますので、 まずは関心があると
か、 使っているとか、 見たことある、 といったものから手をつけてみるといいでしょう。
DDTSS では、 誰かが訳した一つの説明文は、 オフィシャルの配布データにとりこまれるまでに、 3 人からレビューを受けて
「修正なしで OK」 とされる必要があります。
レビュー 3 人というのは、 実は結構高いハードルで、 ついついレビュー待ちのものがたまってしまいがち
です。
そういうわけで、 いきなり翻訳するというのはしんどいなぁ、 という方も、 ひとまずレビューにチャレンジしてみましょう。
すでに翻訳された文章を確認するだけなので、 敷居は低いと思います。
この文章を書いている時点では、 レビュー待ちの数がずいぶん少ないので、 選ぶのに困ってしまうかも知れませ
んが……。
DDTSS のログイン画面を、 下の方にスクロールしてみてください。 「Pendingreview」 と書かれたセクションがあるはずです。
下に並んでいるパッケージが、 レビューを待っているもので、 「Pending review」 の横にある数字はその合計数になります。 各
パッケージ名の横を見ると、 レビューの状況がわかります。
「needs initial review」 は、 翻訳された後まだ一回もレビューされていないということです。
「needs review had x」 は、 レビュー途上にあるもので、 x がレビューされた回数を示しています。
ではパッケージを選んでみましょう。 レビュー画面に切り替わります。 いくつかのメタ情報と合わせて、 パッケージの説明文
が、 原文と対比される形で表示されているはずです。
まず、 訳文を読んでみてください。 意味は通りますか?誤字はありませんか?おかしいな、 と思ったところは、 原文と見比
べてみてください。
レビューしてみて、 特に訂正が必要ない状態であれば、 「Accept as is」 ボタンを押します。 これで、 レビューカウントが 1
つ増えることになります。
これはどう見てもおかしいな、 というところがあれば、 フォームの上で編集して、 「Accept with changes」 ボタンを押しま
す。 訳文は変更されて、 レビューは振り出しに戻ることになります。
ちょっと違う気がするんだけど、 いまいち自信がない……という場合は、 コメント欄 (comment field) がありますので、 そこ
に書いて、 「Change comment only」 ボタンを押します。 この場合、 レビューとしては何も変更されず、 コメントだけ追記され
ることになります。
開いてみたけど、 やっぱりレビューをやめる、 という場合は、 何もボタンを押さずに戻ってください。
少しまとまった時間をとりますので、 レビューにチャレンジしてみてください。 わからないことがあれば、 適宜呼んでくだ
さい。
いくつかレビューをしてみて DDTSS にも慣れてきたら、 翻訳にも手を出してみてください。 翻訳されていないパッケージ説
明 文 は 、 「
Pending Translation」 の一覧にあります。 気になるものを選んでみましょう。
画面の構成は、 レビューとほとんど同じですが、 翻訳文は、 あったりなかったりします。 翻訳文がある場合でも、 原文が更新
されていたり、 似ている別のパッケージからひっぱられたりしているので、 何らかの修正は必要になるはず
です。
実際の翻訳画面にも赤字で表示されますが、 やっぱり翻訳をやめる、 という場合には「Abandon」 というボタンを押すこと
になっているので注意してください。
ここは、 時間が許せば実際にやってみようと思います。
第
26 回関西 Debian 勉強会 2009 年 8 月3.2.2 気になるパッケージを探す
3.3 レビューをしてみる
3.3.1 レビュー待ち一覧の見方
3.3.2 レビュー画面
3.3.3 実際にレビューしてみる
3.4 最初の翻訳文作成
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